DSC_2759_1平成28年2月16日(火)、新宿区立落合第二小学校にサウジアラビア大使館付属のアラブイスラーム学院の皆様がお越しになりました。今日、一緒に交流するのは、新宿区立落合第二小学校の6年生のみなさんと、アラブイスラーム学院のアブダッラー・アルドセイマーさん、アーデル・アルゲイラーニさん、ムハンマド・アズィーズィさん、そして広報でアラビア語がペラペラの鈴木健さんです。

まずは鈴木さんからサウジアラビアのことや、日本とサウジアラビアの関係などを、写真などを交えながら、くわしく教えていただきました。アラビア語についてはネイティブの三人の方々が発音をしながら教えていただきました。子供たちが反応した一つは、皆さんのお名前についてだったかな。アラブ人の皆さんの名前が実はとてもとても長いなんて、驚きでしたね。名前の構成にもちゃんと意味があって、日本の名前と比較して興味深かったですね。


この日の交流は、6年生の社会科の授業の一環として行われました。子供たちは手に手にノートをもって、熱心にメモを取っていました。

さて、なんといってもアラブの人たちの格好はやはり興味を引きます。まはサウジアラビアの皆さんの来ている頭にかぶるベールとイカールという輪について、どのようにかぶっているかデモンストレーションがありました。校長先生がモデルになって、実際にかぶっていただきました。にわかアラブ人の出来上がりです。どうですか?似合ってます?

そしてイスラム教についても、わかりやすく教えていただきました。ニュースなどから受けている子供たちみんなのイメージは、イスラム教というものがなにか怖い、悪いイメージのようにとらえられていたことです。でも今日の話で子供たちはみんな印象が変わりました。日本のアニメの方が悪いシーンがあって、そのままのストーリーではアラブの子供たちに見せられないなんて、意外でしたね。
子供たちの熱心に聞く姿勢からもそれがとても感じられた瞬間でした。


サウジの皆さんは、子供たちにも試着できるようにアラブの衣装や、そのほかたくさんの国の物を持ってきていただきました。子供たちは、試着したり、国の珍しいものを触ったりして、サウジアラビアという国の理解を深めていました。

子供たちからも、訪問してくれたお礼に歌を披露してくれました。花束などの交換の際には、校長先生に記念のメダルも授与されていました。あっという間の2時間の授業はこれでひとまず終了です。訪問されたサウジの方々は、みなさんとても陽気で、この授業の間に子供たちの心をつかんでいたようです。

その後は、教室で給食交流へと続いていきました。給食の際にはサウジの皆さんが持参したデイツをみんなで試食しました。ところで、アラブの方々はあまり日本語が話せません。子供たちもみんなが英語で話しかけるというほどではありません。それでも、教室の給食交流は、各テーブルごとにいつのまにか仲良く話が弾んでいました。人と人とのコミュニケーションに、言葉の壁はないのですね。まずはお互いに仲良くなりたいという気持ちがあること、これこそが一番大切なことなのだと、私たちは落合第二小学校の子供たちとサウジのみなさんの交流から学ばせてもらいました。

言葉を超えた笑顔づくしの交流は、私たちにも感動を与えてくれました。落合第二小学校の皆さん、そしてアラブイスラーム学院のみなさん、本当にありがとうございました。