IMG_1023_1平成28年2月18日(木)、江東区立東陽小学校に駐日タンザニア連合共和国大使館の方々がお越しになりました。今日、一緒に交流するのは、江東区立東陽小学校の5年生のみなさんと、タンザニア連合共和国大使館からはフランシス・モソンゴ公使参事官、観光担当官の白井一真さんです。
 
会場となった東陽小学校の体育館には、チーターなどの野生の動物や、風景が印刷された大きなバナー、それにタンザニアのたくさんの物産がテーブルに飾られています。子供たちが体育館に入ってきたときには、いつもと違う雰囲気にワクワクしていたようでした。
さて、まずは大使館職員の白井さんが、タンザニアのことをわかりやすく紹介。タンザニアの概要や位置、人口にタンザニアの資源と、くわしく紹介されていました。

 その中で、盛り上がったのは、タンザニアの各部族の文様やメッセージがプリントされたカンガーという布を用いたファッションショーです。モンローウォーク用の道が子供たちの中央に作られ、たくさんの子供たちが、カンガーを着てみたいと前へ集まってきました。NPOスタッフや大使館の白井さんまでが、子供たちの着付けを手伝い、体育館の中は、ちょっと騒然とした雰囲気です。でもMCが「これからファッションショーをはじめます」、と合図すると、子供たちはちゃんと整列。それから、タンザニアの若手ミュージシャンの音楽に合わせて、2・3人ずつグループになって、センターを歩いて「ハイ、ポーズ」
 みんな楽しそうですね。その後もアフリカゾウの映像や、マサイ族が暮らす風景などの映像を見て、タンザニアの雄大さを子供たちは大いに実感しているようでした。

 重要な会議のため、交流イベントに遅れて参加したモソンゴ参事官が到着した後は、クイズ大会と、モソンゴ参事官からのお話しがありました。クイズ大会では、子供たちの正答率があまりに高く、なかなか勝敗がつかない結果となりました。モソンゴ参事官と白井さんは、どうしてこんなにみんな知っているのだろうと不思議に思っていたようです。
 また、子供たちは、モソンゴ参事官にいっぱい質問があったのですが、ファッションショーやクイズ大会などで、こどもたちからのたくさんの質問に答える時間がなくなってしまい、子供たちだけでなく、モソンゴ参事官もとても残念そうでした。


 交流の時間はあっという間に過ぎてしまい、子供たちのお返しの時間となりました。東陽小学校はとてもとても古い小学校です。昔の写真を一つ一つ披露しながら、子供たちが地域とともに歴史を積み重ねた東陽小学校を紹介しました。そして、最後はみんなでソーラン節を披露して、歓迎の気持ちを伝えてくれました。

 限られた時間の中で、子供たちがお返しに準備した歌は残念ながら披露できませんでした。子供たちからの質問については、とりまとめて大使館に送ってくれれば、あとでお答えするというお話になり、交流終了後、NPOを通して子供たちからのたくさんの質問がタンザニア大使館に届けられたのでした。

 実は、子供たちは、この交流イベントのためにタンザニアについて、とても詳細なリサーチをしていたのです。どうりでクイズ大会の正答率があまりに高いはずです。大使館の二人はイベント終了後にそれを知らされました。そして、帰りがけに先生が案内され、子供たちが丹念にまとめたタンザニアの発表の掲示をじっくりご覧になって帰りました。参事官は、東陽小学校の紹介、ソーラン節、そしてタンザニアのまとめの力作にとても感動されていたようです。みなさんの思いがちゃんと通じていたのですね。
 たくさんのタンザニア通の子供たちが、はるか遠いアフリカの日本とタンザニアを結び付けてくれるでしょう。東陽小学校の5年生のみなさん、そしてタンザニア大使館のお二人、本当にありがとうございました。