平成27年7月4日(土)、品川区立清水台小学校の全校の子ども達と、駐日ブラジル連邦共和国大使館のCMC交流イベントが、清水台小学校で行われました。大使館から来ていただいたのは、2等書記官のワタナベユキエさんと、大使館職員のナイトウアケミさん、そして通訳のシルビアさんです。みなさん、日系人の方だったので、最初はブラジル人なのか、半信半疑の子ども達。でもポルトガル語で挨拶の言葉を教えてもらうと、その違う雰囲気をすぐ感じ取っていました。

全校生徒で行うということで、前半の時間は、体育館と国際理解教室を使用して、低学年と高学年に分かれて、ブラジルという国のことを教えていただきました。
体育館では、低学年の子ども達に、ナイトウさんがとてもお上手な日本語で子ども達に話しかけます。みんな動物の写真にはしゃいだりしながら、好奇心いっぱいに聞いていました。

国際理解教室では、高学年の子ども達に、外交官のワタナベさんが、ブラジルの公用語であるポルトガル語でお話になりました。ほとんどの子ども達は、まずポルトガル語を聞くことも初めて、その響きはどんな風に感じたでしょう。また、サッカーのイメージしかないブラジルと日本との深い関係について、子ども達はとても真剣に聞き入っていました。

休憩をはさんで、さあブラジルを体験する時間です。3つのブラジルのものを子ども達が体験します。
まずは、カポエイラ。踊りのような遊びのような、それでいて実は格闘技というなんとも不思議なカポエイラ。これを教えていただいたのは、地元旗の台で活動するカポエイラチームの方々です。最初は子ども達はステップしながらそのカポエイラの技を見ました。でも、最後は体いっぱい使って、一緒にその技を体験していました。

二つ目はボタンサッカーです。おはじきのようですが、ちゃんとサッカーゴールもあって、誰でも楽しめるものです。最後にシュートを決めるとやはりみんな盛り上がります。手だけでなく頭を使いながら、大使館の皆さんと一緒に遊びました。三つ目は「フレスコボール」です。ブラジル版羽子板といった感じですね。ボールが弾むので、なかなかコントロールが難しいのですが、子ども達はとても器用に扱っていました。

 

さあ、いっぱいブラジルを体験したところで、今度は、今日来ていただいたお礼に子ども達からのお返しのプレゼントが披露されました。
全校生徒による清水ソーラン節です。

そろいの半被で

そろいの半被で

体育館いっぱいに、子ども達の「ソーランソーラン」が響き渡ります。その迫力は、大使館の方々だけでなく、参観にいらした保護者や地域の人たち、さらには私たちをも感動させていました。

 

 

そして本日のサプライズです!体育館の真ん中に和太鼓を置いて、清水台小学校の児童全員と先生方と、もちろんブラジル大使館の皆さんと、カポエイラチームのみなさん、さらには保護者や地域の方々やわれわれNPOスタッフみんなで、品川音頭を踊りました。先生がまず最初にわかりやすく指導していただいたので、外交官始め大使館の皆さんは輪の中で一緒に踊っていました。体育館全体にとても暖かな和やかな空気に満ちていました。「友好」というと、とても堅い言葉になりますが、こうしてともに心温まる時間を過ごしお互いを理解し合おうとする気持ちが、友好を育むなにより大切なことだと再確認させてもらいました。

 

清水台の子ども達は、ソーラン節が終わったあとも見事です。1年生から6年生まで、きちんと整列して、子ども達からお礼の言葉と花束が渡されました。
当日は、東京MXテレビやケーブルテレビからも取材があり、子ども達はカメラの前でもまったく臆することなく、体いっぱい楽しんでいたのが印象的です。
今年は日本とブラジルの外交関係樹立120周年の記念の年でもあります。
長い歴史と深いつながりを知ってもらい、一緒に楽しい時間を過ごした清水台小の子ども達は、きっとブラジルと日本の次の未来への大きな架け橋になってくれるでしょう。

交流イベントを体験した子ども達からのアンケートより

交流イベント終え、様々なアンケートを頂きました。一部を紹介いたします。

  • 日本にはビルがありすぎる。
  • 家族や友達にもブラジルのゲームなどを体験させたいと思った。
  • もしかしたら、私の祖先もブラジルへ行っていたかもしれない。
  • ブラジルの子供とサッカーをして友好関係を築きたい。
  • ブラジルの日本大使館で働いて日本の良いところを知ってもらいたい。