平成27年9月11日(金)に新宿区立愛日小学校の6年生と在日フランス大使館とのCMC交流イベントが行われました。
まずは授業前の短い休み時間に、お客様を歓迎するために、みんなで思い思いに飾り付けです。お迎えの準備が整ったところで担任の岡島先生がフランス大使館からのお客様と一緒に教室に入ってきました。
フランス大使館からのお客様は、広報部で働いているルイーズ・ミュリーさんと、同じ広報部の伊藤幸子さんです。実はミュリーさんは、パリの現役大学生で、今はインターンシップという職業の経験を積むために働く研修生として、日本のフランス大使館に来ているのでした。
お二人が入ってくると、いつもの教室がなんだかおしゃれな雰囲気にかわったよう、パッとしましたね。
岡島先生からのご紹介の後、まずはご挨拶です。「ボンジュール!」とミュリーさんがフランス語で始めると、最初は早くて何と言っているかわかりません。
そこで、もう一回ミュリーさんより「ボンジュール!」と言っていただきました。やっと聞き取れましたね。「うわっ、ほんもののフランス語だ。」「かっこいい~~。」の声も。
さあ、これからフランスをミュリーさんに紹介してもらいます。でも、大丈夫。ミュリーさんは日本語がお上手です。プロジェクターの地図や写真を見ながら、自然やお城からチーズまで、ミュリーさんはフランスのことについていろいろお話ししました。さらに広報部の伊藤さんからは、日本とどんな風に違うのか、なかなかイメージしにくいところを、くわしく説明してもらいました。
途中、フランス国歌も流れましたよ。なんだか聞いたことのあるメロディに 「知ってる、聞いたことある!」「サッカーの試合前に流れてた~。」と、子供たちも大いに反応していました。
フランスのお勉強をした後は、フランスについてのクイズコーナーです。ここで、そのクイズの内容をちょっと紹介。
*シュークリームの「シュー」はフランス語で何?
A: キャベツ B: カボチャ 正解:A
*フランス人が発明した乗り物はどっち?
A: 飛行機 B: 自動車 正解:B
これに限らず、けっこう難しいクイズがいっぱいでしたね。最後まで正解した人には、ミュリーさんからプレゼントが贈られました。
次の授業は、場所を変えて始まりました。
まずはミュリーさんから、パリの生活や学校のこと、日本についての感想などをお話ししてもらい、伊藤さんからは大使館での広報部のお仕事についてお話しを伺いました。質問にもたくさん答えて頂きましたね。 たとえばフランスはお休みが多いけど、学校も朝から夕方4時までみっちりとか、駅周辺以外にはコンビニがないなど・・・。ミュリーさんは日本の生活がとても便利だと驚いていましたね。
さて、つぎはフランスの子ども達が遊んでいるゲームをやりました。 その名も「ベレー帽ゲーム」。たしかにフランスの響きがただようゲームです。ルールはいたって簡単。
ベレー帽に見立てたハンカチが二つの陣地の真ん中においてあり、ハンカチを取って自分の陣地へ戻れたら1点。 途中で相手にタッチされたらタッチしたほうが1点。チーム全員で点数を競うゲームです。
単純にスピード勝負かと思って始めていたら、ミュリーさんから一言アドバイスが。実はこのゲームはハンカチを取るタイミングを悟られないようにして、一瞬のすきをつく心理戦だというのです。 そこで、みんなもすかさずチャレンジ。やってみると、なかなか奥が深い面白いゲームでしたね。
さあ、遊んだあとは、愛日小学校の6年生から、フランス大使館のお二人へ、今日のお礼として「阿波踊り」が披露されました。
まずは6年生の全員で踊っていただきました。太鼓や笛などお囃子も自分たちで行います。その本格的な踊りに、大使館のお二人だけでなく、私たちスタッフ、それに見学にきていた周りの大人もみんな驚いていました。そのあとは、子供たちが大使館のお二人や私たちに踊り方を教えてくれます。まずは手の動かし方やステップの仕方を一つ一つ丁寧に教えてくれます。次にその場でちょっと練習して、最後はみんなの列の中に加わって、お囃子もいれてみんな一緒に踊りました。ミュリーさんや伊藤さんも初めての経験でとても楽しそうでした。感激していましたよ。
記念撮影をしたあとは給食タイム。ミュリーさんも子供たちと一緒に給食を頂きました。
日本の給食を初めて体験したミュリーさん、元気に「おかわり」を繰り返す子供達を眺めながら「おいしいです。」と、日本の給食になかなか満足そうでした。
インターンを終えたミュリーさんは、今頃は、フランスに帰られている頃でしょうか。 きっと愛日小学校の子ども達のこと、「阿波踊り」のこと、今日のことを話しているのではないでしょうか。
ところで、愛日小学校のみなさんには、フランスはどんな風に映りましたか。フランス、ヨーロッパ、そして世界へと、これからも様々な国に興味を持って視野を広げていってくださいね。みなさんの活躍する場所は世界のどこにでもあるのですから。